エンジニアになりたいと思ってみたものの、自分には向いている職業なのだろうかと考えた人は多いのではないでしょうか。私もそうでした。そう思う度にネットで検索して「30代後半で転職するべき職業なのかな」と一人悩んでおりました。
結果としてITエンジニアに転職して良かったと思っておりますし、以前の勤務内容と比較しても自分に合っている職業だと今のところは感じています。
この記事を読んで頂いている方は少なくともITエンジニアへの転職を一度は考えた方だと思います。そこで実際に30代後半でITエンジニアに転職した私が「この記事の向いていない項目に当てはまる人はITエンジニアにならない方がいいかも」と感じたことを綴っていきたいと思います。
【はじめに】転職サイトで見るITエンジニアの適正に当てはまらなくても諦めない
ネットで「ITエンジニア 適正」といったワードで検索すると、転職サイトをはじめたくさんの記事が出てくると思います。その中には「論理的思考が得意である」「ソースコードを見るのが苦ではない」「コミュニケーションが得意な方」といったワードが並んでいると思います。転職のプロの方が書いているのですから、本当に必要な資質であると思いますし、実際に業務で活躍できる方はこれらの能力が備わっている方なのでしょう。
ただこのような記事をみて「自分には難しそうだな…」と考えて諦めようとしている方は少し待ってください!IT業界で働いている人がこれらすべての能力を水準以上に備えているとも限らないですし、あなたがITエンジニアとして活躍していきたいと本気で考えているのでしたら、少しくらい足りていない能力は頑張ってレベルを上げていく位の気持ちで取り組むことが一番建設的であると思います。
そこでこの記事では頑張る以前の問題で、「流石にこれに当てはまるのはITエンジニアに向いてないでしょう…」と個人的に思ったことを書いてみました。
(向いてない①)パソコンで一日中作業していることが辛い。
ITエンジニアは仕事時間の殆どをパソコンの前で過ごすことが多いです。そして資料作成やコーディング、プログラムのテストといったパソコンを使う作業を黙々とこなしていきます。上位職になれば取引先との交渉といった業務も出てくるでしょうが、基本的には一日中パソコンを触っています。そのため体を動かす仕事が好きだったり、お客様の接客をしているときが活き活きするといった方は少し向いていないのかなと思います。
(向いてない②)パソコンを触ったことがないのでキーボードの配置がわからないし、パソコンでネットサーフィンもしたことない
これはさすがに厳しいですね…。ITエンジニアを目指す前にパソコンを買ってパソコン操作に慣れるところから始めましょう。
一応書きますと、プログラミングの作成(コーディング)では当然キーボードでコード入力をしなければならないので、どこにどの文字のキーがあるかは知っていないといけません。そしてある程度の入力スピードが求められます。(※普通のビジネスマンがメールや文章をスムーズに作成できるスピードレベルでOKです)
またコードの機能を調べるのにネットで調べることは普通にありますので、パソコンでネットサーフィンをしたことないのはさすがに厳しいと思います。
(向いていない③)ITエンジニアをとりあえずの職業として考えている
「IT業界って人手不足って聞くし、お金も稼げそうだから転職してみようかな」と思って転職するとほぼ間違いなく辛い目にあうと思います。
まず、お金に関しては未経験転職であればほぼ間違いなく新卒ラインの金額になると思います。特に30代後半であれば給与が下がると生活が成り立たないというケースもありますので、より慎重に考えてください。(※私も例に漏れず新卒並みの給与でキャリアスタートしています)
「流石に新卒並みの給与では働けない」という方は、未経験ITエンジニアになることを諦めた方が良いと思います。
(※一応未経験入社でもしっかり経験を積んでいけば数年後には給与が跳ね上がるという話もありますが、確約できるものではないですし、私もその実現に向けて研鑽中ですので答え合わせは数年後ということになります。)
またITエンジニアは情報技術に関して一般の会社に勤めている方よりも当然にITに関する技術や知識を持っていないといけません。その技術と知識を身に付けるために、ITに関しての継続的な学習が必要になります。
私も職業訓練校で毎日プログラミングの勉強をしていましたが、就職した現在でも技術に関することは毎日業務を通して学んでおりますし、仕事の後は少しの時間だけでもIT関連の資格勉強を行っています。なので「1日8時間勤務して、あとは適度に続けて給与を貰っていければよい」と思っている方は、年収もたいして上がらず、あまり好きでもない仕事を続けていくことになります。
【参考】向いているか確かめるためにUdemyで動画を買って視聴してみる(YouTubeでもOK)
プログラミングの勉強をしていくなかでUdemyという学習用の動画を販売しているサイトを利用するときがあります。普段は数万円と値段が高い動画が多いですが、セールのタイミングでは1動画2000円とかで販売される時があります。その時に初心者向けの動画を1本買ってプログラミングの雰囲気とかをつかんでおくのもいいかもしれませんね。
お金を出したくないという方はYouTubeの視聴でもOKです。
Udemy公式サイト
https://www.udemy.com/
【最後に】ITエンジニアは一度やってみないとわからない
この記事ではITエンジニアになるのに、かなり最低限なラインの内容を書いてみました。逆にこの記事の内容に当てはまらず、やる気や向上心のある方は一度プログラミングを学んでみるのもいいかもしれません。
ITエンジニアは「一日中パソコン触ってて楽しいし、休みの日もプログラミングも一日中やって新しいことを覚えていたい!」というような適正の塊のような方や、「自分で作ったWEBページやアプリケーションを世の中に届けたい」といったことにやりがいを見出す方、「どんなにつらくてもこの職業で成り上がっていくんだ…!」といった覚悟がある方たちが、目標を持ち、高みを目指し研鑽していくことで、より活躍に近づける職業だと思っています。
右も左もわからないことが多いと思いますが、「やりたいことがあるから絶対ITエンジニアになるぞ!」という気持ちで挫けずに取り組めば結果はついてくると思います!