就職に向けてプログラミングを学ぶ
37歳無職になってからIT業界(システムエンジニア)を目指そうと決めたとき、まずプログラミングを学ぶ必要があると考えました。私は裏方寄り(バックエンド系)の業務に興味があったのと、「プログラミング=コードをたくさん書く」というイメージでしたのでJavaやPYTHONといった授業がある学校を選ぶことを決めていました。
就職が決まってから振り返ってみると、30代後半でIT業界未経験の人がプログラミングを学ばないでIT業界(システムエンジニア)に就職できることはかなり難しいと思います。
どの方法でプログラミングを学ぶ?
プログラミングを学ぶ選択肢として、主に「職業訓練校」「プログラミングスクール」「独学」があると思います。私は自分の状況的に職業訓練校のメリットの部分が一番大きいと感じ、またデメリットの部分も裏を返せば強制的に学ぶ環境となることがプラスと捉えましたので職業訓練校に通うことを決めました。
もし職業訓練校の面接に不合格だったときは、30代の就職に強いプログラミングスクールに通ったと思います。
学習環境 | メリット | デメリット |
職業訓練校 | ・受講料は原則無料(要テキスト代) ・失業保険を受けながら訓練を受けることができ、訓練期間中はハローワークに就活実績を報告する必要がない。 | ・基本的には全ての授業に必ず出席する必要がある。 ・平日の訓練を行う学校もあり、日中仕事をしていると通うことが難しい。遅刻早退欠席は厳しく判定される(1分でも授業に不在だと半日欠席扱いとなる。 ・規定の時間分欠席や遅刻早退が積み重なると強制退校になる。 ・プログラミングスクールにあるような就業保障的なサービスはないので自力で就活をする必要がある。(=つまり学校を卒業しても就職できるとは限らない) |
プログラミングスクール | ・時間の融通が職業訓練校より利く。授業によっては仕事をしながら受けられる。 ・スクールによっては転職保障サービスを用意しているところもある。 | ・数万~数十万円の授業料が掛かる。 ・失業保険を受けるための実績扱いにならないので、別途就職活動はしないとならない。 |
独学 | ・自分のペースで学ぶことができ、スケジュールの融通もかなり利く。 | ・全てが自分次第。不明点も自己解決する力が必要。 ・就活面接の時に客観的なアピールがしづらい。(ポートフォリオを作るなどでアピールするしかない) ※とりあえずプログラミングに触れてみるといった感じなら試しにやってみてもいいかも |
どの学校・授業を選ぶといい?
これは皆様がどの方面に進んで何を仕事にしたいのかということで変わってくるので一概にはいえないです。例えばアプリケーションを作成したいなら「Java」「PYTHON」を学べる授業、WEBデザインやWEBページ作成なら「HTML・CSS」を学べる授業などありますので、WEBで調べたり、実際に学校見学にいくなどすると良いと思います。
ポイントとしては卒業した時に、就職先の会社の最低限の業務レベルに達することができるかを考えてみるといいのかなと思います。ただシステムエンジニアになりたいのであれば、プログラミング言語を学び、その言語で成果物を作る、というところが就職するためのスタートラインだと思いますので、そのレベルに達せないであろうパソコン初級的な授業(パソコンの使い方やエクセル・ワードの使い方)は、避けた方が無難です。
どんな職業訓練がある?
各都道府県のハローワークに職業訓練の担当係がありますので、そこで相談をしてみましょう。またハローワーク内に職業訓練が開講されている授業のパンフレットやチラシがありますので、それを見てみるのも良いです。下記に一例として東京ハローワークの職業訓練の案内ページを紹介しますので合わせて参考にしてみてください。(ご自身の住所を管轄しているハローワークで開講内容が異なりますので、必ずご自身で調べてください。)
(引用)東京ハローワークの職業訓練ページより
ハロートレーニング(職業訓練)とは?
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/shokugyou_kunren/menu/shienkunren.html
ハロートレーニングとは「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」との総称であり、
仕事をお探しの方を対象とした公的な職業訓練制度です。
キャリアアップや希望する就職を実現するために、必要な職業スキルや知識を習得することができます。
受講料は原則無料(テキスト代は自己負担)で、身につけたいスキルに合わせた多数のコースをご用意しています。
※職業訓練は申し込めば必ず受講できるものではなく、受講人数制限や面接がありますのでご注意下さい。
募集期間に注意!
職業訓練は年中募集しているわけではなく、申し込み期間が必ずあります。動き出しが遅れてしまうことで受けたい授業が受けられなく可能性がありますので、早め早めに調べておきましょう。
最後に
最初の一歩を踏み出すことは緊張すると思いますが、その一歩が人生を変えるきっかけになる可能性がありますので、まずは「聞いてみる」「調べてみる」を意識して行動すると良いかもしれないですね。