はじめに
応用情報技術者試験の午後対策を始めるにあたり、まずはどの選択問題を選ぶのかということが最初のハードルだと思います。
いきなり勉強を始めるのではなく、どのような戦略を立てて、準備を行うのかをこの記事でまとめました。
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参考書・教材
私が午後問題対策で利用した参考書・教材は下記となります。
①応用情報技術者 午後問題の重点対策 (通称:緑本)
試験対策本としてはこれを挙げられる方が多いと思います。
この本では「なぜこの解答が導き出されるのか」という過程にも触れて解説されているので、解法を学ぶには適していると思います。
②【Udemy】令和7年春版:参考書の著者直伝!【応用情報技術者試験 午後版】講座 合格に必要な知識の徹底解説+過去問題解説
こちらはUdemyで購入できる講座となります。
この講座では午後問題に特化して傾向、解法を説明してくれるので、授業を受けるように勉強したいという方にオススメです。
(たまにセールで値引きされるので、それを狙って購入するのが良いと思います。)
午後試験の選択問題はどれにする?
午後試験は必須解答である情報セキュリティ+選択4問の計5問に解答します。
応用情報ではこの選択問題次第で合否が分かれるほど重要なものとなります。
ネット上では「選択問題は○○がオススメ!」と見かけることがあります。
しかしそれを鵜のみにして選ぶのではなく「必ず自分で解けそうな問題を自分で選択」して下さい。
受験者の一人ひとりが違う知識、経歴、経験を持っているので、当然問題に対しての相性があります。
そのため、この「組み合わせが良い」というのは薦めづらいです。
ただ「いきなりは選べない…」という方に向けて選択問題を絞り込む手順を下記にまとめてみました。
絞り込み手順1:とりあえず一通り全ての問題を解いてみる
まずは最初に各分野の問題をそれぞれ一問だけ解いてみましょう。
時間の無い方は問題を読むだけでも構いません。
もし「問題文の意味がそもそも分からない」問題があった場合は除外候補としてメモしておきます。
ここでの「問題文の意味がそもそも分からない」とは、「問題を読んだところで解答できる可能性がとても低い状態」であることを指しています。
例えば「プログラミング」の問題であれば「擬似言語で書かれている問題の意味が分からない」、「データベース」の問題であれば「SQLの穴埋めで入る文字の見当がつかない」という感じです。
いうなれば「何が問われているのかも分からない」ものとなります。
まだ午後対策を始めていない状態なのでどの問題も解答すること自体難しいと思います。
ただ、とりわけ上記に当てはまる問題は本番でも同様の可能性が高いため、除外候補としてピックアップしておきましょう。
絞り込み手順2:絶対これは解かないという問題を決めて除外する
手順1で一通り問題に触れて、どんな内容の問題が出題がされるのか何となくわかったと思います。
手順2で本当に除外するのか選定をしていきましょう。
本当に除外するかどうかは「自分の経験でわかりそうにない」「時間が無く今から勉強するのは厳しい」ものを中心に選びましょう。
例えば技術系の学校を卒業していたらネットワークやアルゴリズムに強いかもしれません。
ITの経験は殆どないけど社会人経験は長いという方はプロジェクトマネジメントやサービスマネジメントの分野と相性が良いかもしれません。
これらの例では自分の経験から該当の選択問題に対して解答できる可能性が高いといえます。
よって除外する問題候補は自分の経験からかけ離れている問題を選ぶと良いと思います。
午前対策で学んだ分野の中でしっくり来た分野があれば新規に学び始めても良いのですが、「試験まで2か月を切っている場合」や「相性が悪そうな問題」は無理に対策をせず、潔く切りましょう。
(学習が間に合いそうなら取り組むのも全然ありです。)
※技術系の問題は対策を出来れば有効な得点源になる(らしい)のですが、今までの経験で学ぶ機会のなかった分野を応用情報の試験対策として2~3か月で学ぶことはハードルが高いと思います。
(※試験日まで4か月以上ある場合は新規に学び始めるのはありだと思います。)
なお、ここで問題を削りすぎると自分が選ぶ予定の問題が難しかった場合の逃げ道が無くなります。
少しでも解答できる可能性があるなら優先順位は低くても候補として残しておきましょう。
絞り込み手順3:残った選択候補に対して、自分自身が解きやすかったものを順位付けする
手順2まで行ったことで、手元には勉強すれば対応できそうな問題が残っていると思います。
その中で自分に解けそうな分野から順に順位付けをし、本番で解答予定の選択問題とします。
優先順位は下記の基準でつけると良いのかなと思います。
優先1:技術系の問題で自分が解けそうな問題の優先順位を高めにする。
(技術系の問題=プログラミング・システムアーキテクチャ・ネットワーク・データベース・組み込みシステム開発・情報システム開発)
優先2:文系科目で自分が解けそうな問題を選択する。
(文系科目:経営戦略・プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・システム監査)
優先3:上記には当てはまらないが、少し勉強すれば対策できそうな問題を選ぶ。
(先の手順で除外している問題は除く)
技術系の問題で解けそうなものが何故優先なのか。
それはその分野を理解していれば答えが一意に決まる問題が多く、かつ文系問題のように長文を読んで文章で解答するケースが少ないからです。
午後試験では文系科目の方が問題の文章量が多いです。
そして答えが一意に決まらない(=文章で解答させる)問題が存在するため答えの作成に苦労します。
そのため可能であれば技術系の問題が解けそうならそれを優先した方が良いと考えております。
手順1~3を経て、選択できる問題が6問あると本番の難易度に合わせて選択問題の変更を柔軟に行えると思います。
なお、本番で選択する問題数は4問ですが、試験対策も4問しかやらないと本番の問題が難しかったときに詰んでしまいます。
多すぎず少なすぎずというラインが6問になると思います。
また本番の難易度はふたを開けてみないと分かりません。
もしかしたら除外した問題の方が解けたかもしれない、ということもゼロではありません。
実際に令和6年秋期問題では普段は難しいといわれているネットワークが簡単だったとの声もあり、候補から外していたものが急に候補となる可能性があります。
選択の優先順位が低い問題だからとスルーはせずに一度目を通しておきましょう。
【文系向け】もし選択できる問題が無くなってしまったら・・・
上記手順を踏んで除外する問題を選んだ結果、選べる問題が3問以下になった場合・・・
かつ技術系の問題が除外されてしまった場合は苦手な分野の勉強をやるしかありません。
その場合はあくまで文系科目を選んだ私の選定基準ですが、下記手順で選ぶとよいのかなと思います。
①プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・システム監査は選択する。
→文章の中に解答のヒントがある傾向が多い問題のため、勉強不足でも比較的立ち向かいやすい。
②経営戦略は最後の選択問題の中では優先度を高く設定する。
もし財務・簿記系の問題が出題された場合は他の問題を選ぶ。(※計算が苦手な場合)
→財務・簿記に関連する問題ではない場合は①と同様に文章の中に解答のヒントがある傾向のため、解答できる可能性が高い。
逆に財務・簿記系の問題が出題された場合は計算問題が多くなるので、苦手な場合はパスをする。
(※もし財務・簿記関連の問題が得意なら積極的に選んでもよい。)
③経営戦略が選べなくなった場合、「組み込みシステム」→「システムアーキテクチャ」の順で自分に解けそうな問題を選択する。
→組み込みシステムは技術寄りの問題ではあるものの、①と同様に問題文の中に解答のヒントがあったり、問題の題材になっている機器のイメージができれば解答できる可能性がある。
システムアーキテクチャは午前問題で学習した計算問題が出題されることもあり、もしそれが得意であれば得点源になる可能性があるが、難易度の上下が激しい印象があるためできれば避けたい。
選択基準の方向性は上記の通りですが、当日の問題の難易度で優先順位が変わることもあります。
まずは自分が得意な分野(解けそうな分野)から学習を始めていくのがよいと思います。
最後に
根拠をもって午後の問題を選択することは大事だと考えています。
準備の段階からしっかり行い、自身を持って問題に取り組めるようにすすめていきましょう。
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