ITエンジニアに転職するにあたって、まずはプログラミングを体験してみようということをテーマに記事を用意しました。ここではpython(パイソン)というプログラミング言語を利用したいと思います。pythonはコードをシンプルに書くことができると言われており、プログラミングを初めて触る方にはわかりやすい言語だと思います。また機械学習(ディープラーニングなど)やAIの分野に強い言語といわれていますので、興味のある方は知っておくとよいでしょう。
またコーディングを行う場所として、ここではpaizaというサービスを利用します。下記のリンクからpaizaのpythonのページを開いて、HelloWorldプログラムを書いてみましょう!
paiza python学習用ページ
https://paiza.io/ja/projects/new?language=python3
HelloWorldプログラム
以下には初心者が最初にコーディングするといっても過言ではない、「HelloWorld」を表示させるプログラムを用意しました。前述のpaizaのページにアクセスして表示された黒い画面内に下記のコードを打ち込んでみましょう。なおアルファベットの大文字小文字は区別され、例えば「japan」と「JAPAN」はそれぞれ別のものと認識されますので、打ち間違えないように気を付けてください。(※1行目と2行目はpaizaでデフォルトで記入されてる文字です。)
# coding: utf-8
# Your code here!
# print() という機能で()内の文字を表示することができます
print('HelloWorld')
# japan という変数に表示したい文字を格納し、printの()内に変数を書くことで格納した文字が表示できます
japan = 'こんにちは日本!'
print(japan)
上記のコードを記入後に、paizaのページ上で「実行(ctrl – Enter)」の箇所を押します。するとページ下部の白い部分のコンソール(プログラムの結果の表示)には下記が表示されます。
HelloWorld
こんにちは日本!
このようなかたちで自身でプログラミングコードを作成し、意図した挙動をする機能をもつアプリケーションを作成することがプログラミングの第一歩となります。
HelloWorldプログラムで出てきたコードのうち、「変数」と「代入」、「print関数」について押さえておきましょう。
今回のポイント | 詳細 |
変数 | 文字や数値などプログラム上で扱うデータ(値)を格納しておくもの。よく「値を入れておく箱」と説明されることが多い。変数に事前にデータを格納しておくことで、以降の処理で変数を指定して格納したデータを使うことができる。前述のプログラムでは「japan」が変数にあたる。変数の名称は自分で決めることができる。ざっくりいうと自分が用意した文字(変数)の中にデータを入れるイメージ。 |
変数 = データ | 変数にデータを入れる処理。「=」の記号はプログラミングでは代入を表す処理。変数aを用意し「a=1」と記載したら「aに1を代入する」の意味になる。 |
print() 関数 | 関数と呼ばれる機能がpython上で既に用意されており、使いたい関数を指定することでその機能を使用することができる。print関数は画面上にデータ(値)を画面上に表示させることができる機能。print関数では()の中に表示したい文字や数値、変数を記載するとその内容が画面上に表示される。基本的にプログラムでは画面に表示を行うための関数を利用しないと、画面上にデータを表示できないことが多い。(※表示を行わなくても内部的には変数などのデータは使用されながら処理が進んでいく) |
簡単な計算をしてみる
次にHelloWorldで書いたようなコードを利用して簡単な計算プログラムを書いてみましょう。
なお、#が先頭についている行はコメントといって直接プログラムの動作には関係がないけど、コメントの下の行が何の意図で書かれているのかを記載しておくメモのようなものになります。#のある行の日本語部分は書かなくてもプログラムの機能に影響はでません。
ただコメントが無いと他の人がこのコードを見た時にどんな動作をするコードなのか分からなくなるので、他の人が見る機会のあるコードにはコメントを付与するようにしましょう。
# coding: utf-8
# Your code here!
# HelloWorldの文字が入っていたところを数字にすると、その数字が表示されます。
print(1)
# ()の中で数字どうしを足し算(+)できます。もちろん引き算(-)、掛け算(*)、
# 割り算(/)もできますので試してみましょう。( ()の中の記号はその計算を行うための演算子です )
print(5 + 4)
# 変数a、変数bを用意してそれぞれに数字を格納します。
# print()の()内で変数どうしを足したり掛けたりしています。
a = 3
b = 5
# ()の中で3+5の計算をしています。
print(a + b)
# ()の中で3*5の計算をしています。
print(a * b)
コンソールの表示結果は下記となります。
1
9
8
15
まとめ
実際にこのような簡単なコードを仕事で書くことはまずありません。ただ、プログラミングというものがどういうものなのか分からないことには、職業訓練校やプログラミングスクールへ通うことを選択することや、IT業界を目指してみようと思うことは無いのかなと思ったので記事を書きました。ここでは「簡単なプログラムであっても、自分の手でコードを書いてみたことで意図した結果がコンソールに出力された」という体験を大事にしてください。
慣れてきたら「自分が指定した変数の名前に変更する」、数字の値を変えてみるなどして、自分の思った通りの出力ができるかチャレンジしてみましょう!